第三回N+でのインタビュー記事内容

前回ご紹介したNibiruとの共同インタビューの日本語版を掲載いたします。

この数ヶ月、VR+ブロックチェーンというカテゴリーにおいて、DragonVeinプロジェクトは最も活躍したプロジェクトの1つとなりました。DragonVeinは今年のCES AsiaとChinajoyという超大型イベントにて最軽量クラスのMiniVRグラスとブロックチェーンベースで開発されたDvBoxを展示しました。

VRとブロックチェーンは現在最も注目を集めるテクノロジーであり、その2つを融合させたDragonVeinは大きな注目を集めてる中、先日中国南京市にて開催された第三回N+産業会にてNibiruのパートナーとして参加しました。

ネットワークコスト:VRコンテンツプラットフォームの問題

DragonVeinはVR世界におけるコンテンツデータ保存及びネットワークにおけるコストの問題を解決を掲げています。

VR動画であろうが2D動画であろうが、ユーザーが利用する際にプラットフォーム側には膨大なコストが発生します。特に中国においてはユーザー数も桁違いであると同時に回線コストも高価であることから、動画サイトや生放送サイトの大きな負担となっています。中国の有名動画サイトであるiQIYIを例に取ると、上場時に公開された資料では2016年と2017年のネットワークコストは18.746億元(約300億円)と21.902億元(約350億円)となっています。

全方位で視聴できるVR動画は、通常の動画に比べてより多くのデータ量を必要とするため、ユーザーが視聴する際のネットワークコストも増大することは間違いありません。2016年中国メディアの第一財経の報道によれば、主流の1080p動画をベースで試算すると、1ユーザー当りのネットワークコストはTVユーザーの10倍、スマートフォンユーザーの100倍となる模様です。

現在のVR業界において、そのユーザー数がまだまだ通常の動画ユーザーに比べて少ない状況においても、その膨大なネットワークコストが既に企業を苦しめています。業界関係者のレポートによると、中国の某トップクラスのVRディスプレイメーカーは、過去2年間でのハードウェア収益は2億元(約33億円)を超え、粗利でも5000万元(約8億円)を超えるにもかかわらず、自社の運営するプラットフォームサイトのCDN(Content Delivery Network)コストとして年間2500万〜2800万元(約4億円〜5億円)通信事業者に支払わなければなりません。

VR+ブロックチェーン 「霧化」CDNネットワークを構築

近日、DragonVeinがMiniVRグラスとDvBox本体を正式に発表。この設備にはNibiruからの最新版N+3.0インターフェースとDragonVeinが開発した分散型データ保存システム及び著作権保護システムを搭載します。

「伝統的なCDNスタイルではセンターサーバーにデータを保存し、そこから一層ずつ転送していくが、我々はVR/ARのデータをブロックチェーン上のDvBoxに分散させ、5Gネットワーク上のエッジネットワークを通してデータを転送する。」

DragonVeinは、この様な方法を「霧化」したCDNネットワークと表現しました。「例えばDvBoxのユーザーがNibiruプレーヤーを使用し、動画を再生した場合、その動画はDvBoxのローカルストレージに保存される。次に別のユーザーが同じ動画を再生する場合、DvBoxが自動的に近いネットワーク上のDvBoxを検索し、既にデータが保存されているDvBoxからデータを受信する。このデータ転送はCDN経由ではなくP2P技術に基づいた転送である。」

このネットワークには2つの利点があります。1つ目の利点はユーザーサイドで使用されていない部分のアップロード帯域を有効利用し、VRプラットフォームに必要とされる膨大な通信コストの軽減が可能となります。2つ目の利点はP2P技術を用いることで、従来のCDN通信より速度が上がり、遅延問題が改善されることによるVRコンテンツに必要な”低遅延”環境が構築できることにあります。

P2P技術自体は最新技術というわけではありません。2003年にはP2P通信に基づいたBitTorrentが誕生しました。しかしそれだけでは著作権を守ることができません。これを解決する方法がブロックチェーン技術です。

ブロックチェーン技術の中核である分散型のスマート契約は著作権保護に大きく貢献します。DVCプラットフォームにて、ユーザーがコンテンツを再生した際に、そのアクションはブロックチェーン技術により、全てのノードに拡散して記録されます。もしこの記録の改ざんを行うとするならば、50%以上のノード全てを改ざんしなければなりません。これにより従来のセンターサーバー型のデータ保存形式よりはるかに信頼のできるネットワークが構築可能となります。これはクリエイターの利益を保護する機能として利用されます。

DragonVein:公平な著作権保護プラットフォーム

今回のN+大会にて、Nibiruが一般ユーザー向けのコンテンツ制作プラットフォーム「N+Creator」を発表しました。そしてDragonVeinとの戦略的提携を締結し、将来的にN+Creatorを利用し制作されたコンテンツは簡単にDragonVeinのプラットフォームにアップロードすることが可能になります。

DragonVein側はN+Creatorの利用者に対し、制作したコンテンツをアップロードするたびに一定のDVCを報酬として支払い、コンテンツが再生されるたびにDVCを受け取れるという、製作者の積極性を高める計画を発表しました。

最後にDragonVeinプロジェクトからなぜDragonVeinプラットフォームがVRに注目したのかの説明がありました。「まず5Gの時代はもうすぐ来る。5Gと従来のインターネットCDNモデルを合わせることにより従来のプラットフォームの継承が可能となる。しかしそれにより既存の巨大プラットフォームの牙城は更に強固なものとなっていく。しかしVRコンテンツに関しては我々のような新たなプラットフォームにも大きなチャンスがある。」

DragonVeinはNibiruと提携しチャイナモバイルの5Gビジネス上にてVRコンテンツに関する共同プロジェクトチームを立ち上げ、来るべき5G時代へのチャレンジを宣言しました。